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デュピルマブ(デュピクセント) DUPILUMAB

アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤

2020年11月より当院でもアトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤であるデュピルマブ(デュピクセント)の投与(皮下注射)を開始しました。

デュピクセントの治療についてのサイト

デュピクセントを使用される患者さんへ (sanofi.co.jp)

デュピクセント治療を希望される患者様は、初回の診察からすべて予約制で行います。
治療をご希望の方は予め電話03-5967-0078にて診察の予約をお取りしてください。
受診当日は紹介状、お薬手帳や現在使用中の治療薬の分かるものを必ずお持ち下さい。

当院での導入までの流れ

初回導入の方

初診時から投与することはできません。初回診察では、問診、診察、血液検査を行い、アトピー性皮膚炎の病状評価を行います。
作用機序や効果・副作用と、受診頻度や費用についての説明を行った後、導入適応があるか判断いたします。
治療費が高額となりますので、「高額療養費制度」、「付加給付金制度」のご説明と「限度額適用認定証」の交付手続きのご案内を致します。
導入が可となりましたら、次回からデュピクセントを投与致します。投与間隔は2週間ごと(30kg未満の小児は4週間ごと)になります。

2回目の来院時に初回注射を行います。成人および30kg以上の小児の場合は2本、30kg未満の小児は1本注射します。

3回目の来院時には1本注射をします。

自己注射での治療ご希望の方は実施手技をダミーの注射器を用いて指導致します。
自己注射分のデュピクセントは4回目の来院時に処方致します。

デュピクセントは院外処方になります。
この後は1~3か月ごとに定期的に診察・検査・処方となります。

他院にて導入済みの方

受診時紹介元からの紹介状(診療情報提供書)を必ずお持ち下さい。
紹介状には「施設要件」「前治療要件」「疾患活動性の数値(IGAスコア・全身又は頭頚部のEASIスコア・体表面積に占める病変割合)」の記載が必須となります。いずれかの項目でも記載漏れがあるとデュピクセントの投与・処方は出来かねますので、ご注意ください。
自己注射の方は当日に処方箋の発行が可能です。

よくある質問

Q アトピー性皮膚炎であればだれでも治療できますか?
A 既存のアトピー性皮膚炎の適切な治療を直近6カ月以上おこなっても効果が不十分な中等症~重症の成人アトピー性皮膚炎患の方が対象になります。
ステロイド外用やタクロリムス軟膏外用でコントロールできている患者さんには投与できません。
診察時に、治療歴と症状の確認を行い、導入の可否を判断致します。
Q 未成年でも治療できますか?
A はい、治療できます。生後6ヶ月以上の小児から適応となりました。
Q どのくらい治療費がかかりますか?
A 自己負担額につきましては別に記載いたしますが、当面は(自己注射ができるようになるまでは)1ヶ月に約4万8000円くらいの治療費がかかります。高額療養費制度の利用、また、付加給付(大企業のお勤めの方や公務員では、一定額を超えると補助がある場合があります)を利用することで負担が軽減されますので診察時にご相談ください。
Q 通院の頻度を教えてください。
A 2週間に1回注射が必要です。導入月は2週おき、自己注射開始後は1〜3ヶ月に1度の通院で治療が可能です。(30kg未満の小児は4週に1回の通院、注射が必要です。)
デュピクセントは悪化時注射ではなく、継続注射が必要な薬です。
定期通院ができる方のみ治療をおすすめしています。
当院ではデュピクセント治療の方は予約制になります。
Q デュピクセント開始後は外用治療はいらなくなりますか?
A デュピクセント導入後、かゆみや皮膚症状はよくなりますが、よくなっても引き続き保湿など外用治療を継続することが必要です。

自己負担額の目安

料金は令和4年6月現在の薬価をもとにしています。今後、変更になる可能性があります。

 
薬剤費のみ(3割負担) 初回投与(2本) 35,265円
2回目以降(1本) 17,633円
自己注射の場合(3割負担) 3か月分(6本) 107.745円

自己注射の場合は、1回で最大3か月分(6本)の処方が可能です。上記の費用は薬剤費と在宅自己注射指導管理料が含まれています。

高額療養費制度を利用すると世帯年収により薬剤費が低減されます。また、4回目以降(12か月以降)は更に低減されます。
その他、国の定める高額療養費制度以外にご加入の健康保険組合によっては「付加給付」として、自己負担上限額が低く設定されている場合があります。詳しくはご加入の健康保険組合等にご確認ください。

最新の情報や高額療養費のシミュレーションは下記のサイトをご覧ください。

デュピクセントの薬剤費と医療費助成制度について